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冷凍食品だけで1週間生活するという企画が生まれた背景
「冷凍食品って体に悪いんでしょ」という偏見が自分にもあった。添加物が多い、栄養が偏る、長期間続けると健康に影響が出る、そういうイメージ。一方でスーパーの冷凍食品売り場はどんどん充実していて、技術の進化でかなりうまくなっているという情報も目にしていた。
実際のところどうなのかを自分の体で確かめようと思って、2023年2月の1週間、冷凍食品だけで生活してみた。朝・昼・夜の3食全て冷凍食品。生鮮食品は一切使わない。コンビニ飯・外食も禁止。それ以外の飲み物(水・お茶・コーヒー)はOKというルールで7日間過ごした記録を書く。
使ったメーカーと商品——主な3社
今回使ったのは主にニチレイ、味の素、テーブルマークの3社。スーパーで売っている代表的なブランドを中心に選んだ。
ニチレイ
- 「本格炒め炒飯」(1袋450g 298円):冷凍炒飯の中でも定番中の定番。パラパラ感と卵の香りがレンジで再現されているのは本当に技術の進化を感じる。
- 「若鶏のから揚げ」(300g 348円):衣のサクサク感が冷凍と思えないレベル。電子レンジより魚焼きグリルで2〜3分加熱する方が断然いい。
- 「お弁当には!ミニ玉子焼き」(60g 198円):1週間で毎朝2〜3個食べた。甘みのある玉子焼きが朝食に便利。
味の素
- 「ギョーザ」(12個入り 258円):説明不要の定番品。フライパンで焼くタイプで、パリッとした羽根が出せる。週3回食べた。
- 「海老ピラフ」(300g 248円):海老の風味がちゃんとある。炒飯と日替わりで食べると飽きにくい。
- 「やわらか若鶏 鶏つくね」(6個 198円):甘辛タレ付きで、ご飯のおかずとして完結している。
テーブルマーク
- 「讃岐うどん」(5食入り 428円):冷凍うどんはゆで麺より断然うまいという認識は以前からあったが、これは特に弾力がいい。温めてめんつゆをかけるだけで昼食1食が完結する。
- 「炊きたてご飯」(5食入り 528円):電子レンジで2分。1食あたり105円という計算。
- 「コンビニ風おにぎり(具材入り)」:週の中盤から活用。持ち運びできるおにぎりが手軽で重宝した。
1週間のコスト計算
7日間の購入合計は実際に記録していた。
| 日 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 1日目 | 炒飯・ギョーザ・うどん等の初期購入 | 3,240円 |
| 2〜3日目 | 補充なし(買い置きで対応) | 0円 |
| 4日目 | ご飯・から揚げ・玉子焼き等補充 | 2,180円 |
| 5〜6日目 | 残りの在庫消化 | 0円 |
| 7日目 | うどん・ギョーザ補充 | 1,100円 |
| 合計 | 6,520円 |
1日あたり約931円、1食あたり約310円という計算になった。コンビニ弁当が1食550〜650円、外食が1食700〜1,000円と比べると、冷凍食品だけの生活はコスト面でかなり優秀という結果になった。
栄養は足りているのか——記録した内容をもとに計算
1週間の食事内容をカロリー・主要栄養素で計算してみた(目安値)。
平均的な1日の内容:炒飯1.5食分+ギョーザ6個+うどん1食+から揚げ4〜5個+玉子焼き2〜3個+おにぎり1個
- カロリー:1,800〜2,100kcal(成人男性の標準的な必要量2,000〜2,200kcalにほぼ届いている)
- たんぱく質:55〜75g(推奨60gに対して合格ライン)
- 炭水化物:過剰気味(炒飯・うどん・ご飯が重なると1日の60〜65%が炭水化物になる)
- 脂質:普通〜やや多め
- ビタミン・ミネラル:かなり不足
ビタミンCと食物繊維が明らかに足りていなかった。緑黄色野菜がほぼゼロで、果物もなし。3〜4日目から口内が荒れ始めたのはビタミン不足のサインだったかもしれない。
ただし「栄養バランスが悪い」は冷凍食品に限った話ではなく、何を選ぶかの問題でもある。もし冷凍野菜(ニチレイの「ほうれん草」「ブロッコリー」等)を加えれば、ビタミン・食物繊維の不足はかなり補える。それも含めれば「冷凍食品のみ生活でも栄養は取れる」という結論に変わっていたと思う。
1週間生活して気になった点——正直な感想
3日目から気になり始めたのが「食感の単調さ」。冷凍食品は電子レンジやフライパンで温めるものが多く、どうしても「やわらかいもの」「揚げ物」「炒め物」に偏る。生野菜のシャキシャキした食感やフレッシュな果物の酸味が恋しくなる。
5日目には「外食が食べたい」という感情が明確に生まれた。これは冷凍食品の質が低いからではなく、「食べることの楽しさ」が失われていくからだと思う。外食や自炊は選ぶ・作る・食べるというプロセスに意味がある。冷凍食品だけだと「燃料補給」に近い感覚になってくる。
7日目には飽き感が強くなっていた。ギョーザが最初は好きで毎日食べていたが、7日目にはもう食べたくなくなっていた。同じものを毎日食べると飽きるというのは、冷凍食品に限らない話だが、バリエーションに限界がある冷凍食品だと早くに訪れる。
冷凍食品生活の正しい使い方——1週間やって気づいたこと
「冷凍食品だけで生活する」はやってみてわかったが、長期的には向いていない。でも冷凍食品を生活の「サポート」として使う方法は合理的だと確信した。
具体的には以下の使い方が現実的で賢い。
- 忙しい平日の夜:帰宅が遅い日の夜食に冷凍うどんやギョーザ。調理10分以内で食べられる。
- お弁当のおかず補充:から揚げ・玉子焼き・ひじき煮等の冷凍おかずを自炊おかずと組み合わせる。
- ストック食材として:冷凍野菜(ほうれん草・ブロッコリー・枝豆)は生鮮野菜が高い季節に栄養補完として使う。栄養価は冷凍直後に保たれているため、時間が経った生野菜より高い場合もある。
「冷凍食品は体に悪い」という偏見は今回やってみてかなり薄れた。むしろ塩分量や添加物は自炊でも使い方次第では大差ない。問題はバランスとバリエーションで、それを補う使い方をすれば、冷凍食品は現代の食生活において非常に優秀なツールだと結論づけた。
